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渾名は不覚にも破壊王。ある日異世界に転移しちゃったドジなOL、鎌柄愛流は少女レイチェルと執事バースと出逢う。二人に伝説の宵闇の魔女と呼ばれ、助けを懇願されるがなんの事かさっぱり分からない。だけど助けて...
「こっちの部屋はヤダ。あと今日はおなかいっぱいだからムリ」
昨晩のクリスマスパーティ後に告げられたノーの理由。それを今は、クリアしてる。
ベッドへ押し倒した愛羽さんに、私は…
バイトが終わって、帰宅は深夜。
どうしてもと愛羽さんが希望するので、私達のクリスマスパーティはこれからだ。
彼女の部屋を尋ねて私は言葉を失った。
尋常じゃないくらい………
貴女と過ごす、二度目のクリスマスイヴ。
ささやかなパーティの準備をふたりで進めながらも、秘密を抱く愛羽。
「懐かしい?」
そう言ってにやりと意地悪な笑みを浮かべてハンドルを握るのは、遥さん。
この日は彼女に驚かされた。
その翌日、わたしを驚かせたのは同僚の伊東君だった。
ダンボールが届いた。
この中には例のネットショップで買ったものが入っている。
「前は届いたら見たいって言ってたけど、雀ちゃんのその意思は……変わってない?」
わたしは心…
助けてと愛羽さんが私に手を伸ばす。
泣きながら、どうしようもなく切ない声で、過去の記憶から抜け出したいと、彼女は私に救いを求めた。
貴女ががんばること。がんばる理由。
わたしが出来るサポートはどんなものがあるかしら……?
兄二人と電話。
緊張したけど……やっぱり兄ちゃんは、兄ちゃんだった。
新しいバイトの面接を終えた私は、手応えを感じながら帰路を辿っていた。
そんな中愛羽さんからの電話。お醤油を貸して、だなんて可愛いにも程があるぞ。
途中スーパーへ寄って醤油を…
雀ちゃんにとんでもない事を吹き込んでくれた蓉子さんにお礼する時がやってきた。
鼻息も荒く「酔」へ乗り込んだわたしの真正面に、美人が仁王立ちする。
負けるもんですか。
「あのね、愛羽さん。昔、生理になったせいで責められたか、怒られたか、したのかもしれないですけど、私はそんな事しませんから」
さらりと言い当てられた、わたしの過去の記憶。
雀…
どうして貴女はこんなにも、魅力的なんだろう?
蠱惑的とさえ言っても過言ではない。
惹きつけられる色香に、私は手を伸ばす。
内緒にしなければならない事情がある。
それすらも秘密にしておけばいいのに、雀ちゃんはわたしに、事情があって話せない秘密があるんだと告げた。
なんとも彼女らしい愚直な誠実さ…
帰宅して、夕食まですこし時間がある。
ベランダを通って隣へ向かえば、愛羽さんがいる。
なんて幸せな事なんだ。
貴女がそこに居てくれる。
それだけでもう、有り難くて、幸…
彼女の成長速度、トラウマの克服速度。
それらには舌を巻く。巻かざるを得ないほどだが……すこし、心配もある。
よそはよそ。うちはうち。
遥さんの真似なんてしなくていいんですってば。
そう言うのに、愛羽さんは巧みに私と約束を交わす。
もう……体を大切にしてほしいのに。
びっくりするようなひとに迎えられて、遥さんのお宅にお邪魔する。
今日は、タコ焼きだそうだ。
料理に慣れている二人は、私の手伝いなんていらないくらい手早く準備をして、焼けるの…
私は、いろんな人に支えてもらって、生きている。
そう実感できる出来事がたくさんあった。
今日で、遥さんの手料理をご馳走になる日々も終わるんだよな。
出張の疲れと、昨晩の夜更かしによるものだろう。
時計の針が上を指す頃、わたしは目を覚ました。
昨日の雀ちゃん……可愛かったなぁぁ。
思い返すわたしの口元は自然と笑みを結…
眠そうな雀ちゃんと一緒に、お風呂へ入る。
出張中のわたしの様子を話せば、彼女は労うよう、肩にお湯をかけてくれた。
「色々と大変だったんですねぇ……愛羽さん」
「も……収まった、でしょう?」
乱れた呼吸の合間に雀ちゃんから問われても、わたしはこう返すしかない。
「まだまだ。全然足りてないわ」
嘘でも冗談でもなく、貴女がもっと欲…
何を思っていたのか。
ぜんぶ聞かせてもらって、貴女を抱き締めた。
気持ちを落ち着かせて、その後、ひとつひとつを解きほぐす。
長い長い昔話を終えた後、愛羽さんは私に対する態度を変えなかった。
いや。変えないどころか、優しくて優しくて、そのうえで大事な事を教えてくれて……また、私は泣きそうだ。
「わたしに、貴女の3年間を教えてくれない?」
とんでもない内容だというのを承知で、彼女はそう言ってくれた。
私の高校3年間。
ろくでもない、3年間。
それを貴女は、聞い…
確かに、サプライズだった。驚かせたと思う。
けど……泣かれるだなんて、思ってもみなかった。
わたしのせい……?
それとも何か別の原因が?
「どうしたの。なにがあったの?…
出張中、綺麗な女性に出会った。
その人は社食で同じテーブルについたのだけど……
「しゃっ……社長……!?」
依存とはどこまでが依存なのか。
考え始めると訳が分からなるし、頭はクラクラするし、熱でふわふわするし、愛羽さんに会いたいし、恋しいし。
どうしようもなくて、幻でもいいから…
遥さんの手料理を頂き始めて3日が経った。
その日は和食。ブリの照り焼きを頬張りながら遥さんから聞かされた話に……私は耳を疑った。
まさかそんな……茶歩さんが……?
アタシは電話を掛けて開口一番、報告した。
「遥。失敗よ」
状況を飲み込めていない彼女へ口早に説明すると、冷や汗混じりの呟きが届く。
『まじで……?』
アンタちゃんと…
