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狼峠の土蔵
掲載: ノベルアップ+
作品紹介
紹介文 戦国から徳川の世へと移り変わる過渡期。甲州と駿河の国境に位置する「狼峠」には、未だ乱世の亡霊が跋扈(ばっこ)していた。 六尺豊かな巨躯と、他者の声を寸分違わず擬態する奇術をもって山野を支配する野盗の首魁・大上(おおかみ)。その圧倒的な暴力と恐怖の前に、町を直そうとした大工、猪名川家の長兄と次兄は無惨に散った。 しかし、生き残った末弟の留吉は泣かない。腕力という理不尽を封じ込めるため、ただ無言で分厚い漆喰(しっくい)と土壁を用いた「土蔵」の図面を引く。 大上の厚皮を撃ち抜くため、火縄の鉛玉を鋳造する猟師の又兵衛。 極限の恐怖から、闇夜の足音を聞き分ける異能の耳を開花させた八木家の末弟・七助。 そして、決して他者と口を開かぬという掟を胸に、土蔵の最奥で策を練るかつての忍び・婆(ばば)のもとへ秘薬を運ぶ、越中の薬売り・お赤。 旧き時代の「暴力」と新しき時代の「合理」が、峠の咽喉首(のどくび)で激突する。 武勇や情ではなく、ただ精緻な計算と絡繰(からくり)の力のみをもって怪物を圧殺する、息詰まる一夜の攻城戦。
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更新情報
- 2026/03/20 2026年3月20日更新
- 2026/03/19 2026年3月19日更新
- 2026/03/18 2026年3月18日更新
- 2026/03/17 2026年3月17日更新
- 2026/03/16 2026年3月16日更新
