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ダダッコ秀忠 ~天下一のぐうたら将軍~

作品紹介

徳川秀忠は「やだ」「めんどくさい」が口癖の、筋金入りのぐうたら男だった。剣術大会はサボり(結果的に命拾い)、儒学者の授業では「孔子は本当に嬉しかったのか」と本質的すぎる問いを連発して先生を逃げ帰らせ、礼法の稽古は「七日も嫌だ」と短縮させた。

関ヶ原では上田城の真田に足止めを食らって遅刻し、大坂の陣では鎧が重いとごね、豊臣方の使者に「要するに早く終わらせたいですよね」と核心を突いて絶句させた。将軍就任式では会場から逃げ出し、台所裏で老料理人の味噌汁を飲んで落ち着いた。

政務は土井利勝に丸投げ、書類は三枚目で閉じ、法度は「喧嘩しないようにルールで 以上」、参勤交代は「たまには江戸に来てもらえばいい」の一言から生まれた。それらがことごとく「幕府二百六十年の礎」として後世に讃えられることになる。父・家康は最後まで「天才かただの怠け者か」という顔で秀忠を見続けた。答えは出なかった。

息子・家光への引継ぎは四十秒。「みんなが優秀だったから」がその理由だった。大御所となった後も来客は途絶えず、自室に「用のある者は土井利勝まで」と貼り紙を貼ったら、土井のところに人が増えた。

寛永九年正月、秀忠

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