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江戸遊々

作者: kiri

作品紹介

▽▽▽▽▽ 十五万石の譜代大名家の人間が、ただの絵師になる。そんな荒唐無稽(こうとうむけい)な話があった。 酒井抱一(さかいほういつ)は幼い頃から武芸一般、能楽、書画(しょが)、俳諧(はいかい)と武家の嗜(たしな)みを身につけた。 市井の者と交わり吉原での遊びも覚えた。 それが元で家中(かちゅう)の者と対立するようになったのには、不徳の致すところ、としたほうがよかったのかもしれない。 「坊主になって家を出ればいいのか」 「そうなされませ」 売り言葉に買い言葉、体(てい)良く家を追い出された。 拾ってくれたのは市井(しせい)の文人(ぶんじん)画人(がじん)。彼らと共に俳句を詠み、絵を描き、吉原へくり出す。 やがて抱一は尾形光琳(おがたこうりん)の絵に感動し「図録にして出版しよう」と言い出した。 光琳に私淑(ししゅく)し学んだが、抱一の絵は京の雅よりも江戸の粋(いき)を表現したものになる。 抱一が酒井家と和解し、武士階級からの評価を得られるようになるのは晩年まで待たなくてはならなかった。 ▽▽▽▽▽ 諱(いみな)である名前そのままのところは、わかりやすくするためです。(同じ字を使っているの

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