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数寄の長者~竹馬之友篇~

作者: 月影去得

作品紹介

茶聖・千利休誕生の前年、将軍義稙公が出奔。天皇践祚の儀に将軍が列席しないという前代未聞の事態に幕府は動揺する。しかし、細川高国は一顧だにせず、次の将軍義晴公を擁立した。 堺の今市町にある千屋の田中家では、赤子の誕生を今か今かと待っていた。風雲急を告げるかのような雨が俄に降り始めたが、赤子は無事産み落とされる。のちに茶聖と呼ばれた数寄の長者・千利休であった。 その千屋に赤子の千熊丸を連れた三好家の重鎮・三好之秀が訪れたのはその年のことである。三好之長が討死して以後、之長の四男・元長が家督したが、三好氏は主君細川澄元とともに阿波へ逼塞し、澄元亡き後は澄元の子・六郎|元《もとい》を奉じていた。斜陽の三好宗家を余所に之長の異母弟・|長《なが》|尚《なお》は高国に通じ在京して力を付けていく。危機感を覚えた之秀は千屋の当主・与右衛門と組んで十河氏への介入を強めた。 翌年に入ると、堺を潤していた日明貿易に陰が差す。大内氏と細川氏の対立が、貿易先の明で激化、寧波の乱を引き起こした。博多からの知らせで事件を知った津田宗柏は田中与右衛門に話して聞かせるの。 大永四年、細川尹賢への褒美として典厩邸御成を快諾

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