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海を渡った絵師

作者: oshitoya
掲載: NOVEL DAYS

作品紹介

 時代小説。原稿用紙400枚。

 江戸時代後期。

 江戸の人気絵師、若干二十歳の枕屋幾芳は女でしくじって、江戸を逐電する。長崎で1年かそこら身を隠しておけば、事は沈静化する。そう言って隠れ家を整えてくれたのは江戸の廻船問屋、江戸屋善兵衛だった。長崎の遊郭で遊びまくっていたが、そこにも手が回って来た。それで長崎に入港していたオランダ船でオランダへ逃れた。

 だがこれは江戸屋とオランダ東インド会社の大株主ドールマンの示し合わせたことで、幾芳は知らない。不義密通しいう罪を犯して役人に追われたというのも、江戸屋が作った筋書きだった。江戸屋はオランダの進んだ医療技術を日本へ取り入れたいと願い、ドールマンは欧州で人気になりつつある錦絵の絵師の招聘をはかっていたのだ。つまり医師と絵師の交換で幾芳はオランダへ売られたのだ。

 幾芳はドールマンの屋敷で絵師として活動を始める。錦絵は大人気で、ロッテルダムの有力者の肖像画を描き続ける。そんな日、ドールマンの女で、東洋系のレイラと知り合う。絵を描いてゆく中で、枕絵も描かされるが、レイラの枕絵を描くことを強要されて、幾芳は拒否する。

 何度

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