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密室の遺言状 カイン・アッシュフォード版

作者: ラプ太郎

作品紹介

推理作家の柊一馬が受け取った一通の手紙。それは、三ヶ月前に毒殺されたはずの叔父、桐生総一郎からのものだった。 『私は殺される。犯人は、私の遺産を狙う者の中にいる』 死者からの招待状に導かれ、十二月二十四日のクリスマスイブ、一馬は雪に閉ざされた山荘を訪れる。そこには叔父の遺産相続人たちが集められていた。元秘書の真田俊介、従姉の桐生麗子、主治医の天野修一、元部下の佐々木健太。 そして、一人の見知らぬフランス人男性——カイン・アッシュフォード。元外交官の彼は、深い憂いを湛えた目で、まるで重い罪を背負っているかのような佇まいだった。 午後八時、録画された叔父のメッセージが流れる。 「私は毒殺されました。犯人は、この中の誰かです」 館のどこかに隠された遺言状。そこには犯人の名前が記されているという。しかし遺言状は密室の中にあり、入るためには三つの謎を解かねばならない。 『罪を背負う者は、誰よりも真実を知る』 『時計の針が示すのは、時間ではなく方向』 『死者は嘘をつかないが、生者は真実を隠す』 突然の停電。その混乱の中、カインが意識を失う。彼のポケットから見つかったメモには、震える筆跡でこう綴られ

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