このサイトについて

複数のWeb小説の更新をまとめて確認できます。
各小説の「マイリストに追加」を押すとリストに追加されます。

■紹介記事
ネット上で無料で読める小説・ラノベの更新情報がまとめてチェックできる「Web小説アンテナ」 - GIGAZINE
【雑記】Web小説アンテナがオープン - まろでぃの徒然なる雑記
ランキングも追加されたWeb系小説更新情報サイト「Web小説アンテナ」 - TEXT FIELD

蒼い罪

作者: ゆき

作品紹介

「夕陽が掛かると、空は溶けて無に変わっていく」

 そう言ったのは彼女だっただろうか。

 文章に齧りつき、世間から認められるようになった今になっても、心に色を塗るような感覚は見つからなかった。この先数十年地上を彷徨ったとしても、見つかることはないだろう。きっと、私の精神はあのときに一度死んでいるのだ。

 濁った息を吐く。とても長い時間、のらりくらりと生き延びてしまった。ご飯を食べ、脚本を書き、就寝していると一日を生きてしまう。特に意識しなくても心臓が鼓動を続けてしまうのだ。生きようとしなくても、死のうとしない限り、生きてしまうのだ。人の恨みを背負うようなことがあっても、殺されることはなかった。ただ、モノトーンで覆われた毎日を生きていくことが、必ずしも死ぬことよりも幸福というわけではないのだろう。
 六十年間生きてきた私にとっては、あの頃の時間は一瞬だった。鏡に映る皺の増えた顔を見ると、誰が映っているのかわからなくなる。数十年間誰かの人生を生きてしまったのではないかとさえ思えた。滑稽だろうが、白髪が増えて小さな字が見づらくなっても、歳を取っている気がしないのだ。目を瞑れば、今でも鮮明

タグ

更新情報