このサイトについて
複数のWeb小説の更新をまとめて確認できます。
各小説の「マイリストに追加」を押すとリストに追加されます。
■紹介記事
ネット上で無料で読める小説・ラノベの更新情報がまとめてチェックできる「Web小説アンテナ」 - GIGAZINE
【雑記】Web小説アンテナがオープン - まろでぃの徒然なる雑記
ランキングも追加されたWeb系小説更新情報サイト「Web小説アンテナ」 - TEXT FIELD
各小説の「マイリストに追加」を押すとリストに追加されます。
■紹介記事
ネット上で無料で読める小説・ラノベの更新情報がまとめてチェックできる「Web小説アンテナ」 - GIGAZINE
【雑記】Web小説アンテナがオープン - まろでぃの徒然なる雑記
ランキングも追加されたWeb系小説更新情報サイト「Web小説アンテナ」 - TEXT FIELD
潮待ちのレール ― 朝靄の橋 ―
掲載: 小説家になろう
作品紹介
夜航の灯りの位置を知ったあと、相沢湊は再び春口へ戻る。
今度、彼の前に現れるのは、駅と港、宿と市場のあいだを静かにつなぐ小さな橋だった。
観光名所でもなく、ただの近道にすぎないその橋は、朝靄の時間にだけ、夜の名残を抱えた人々と朝の生活へ向かう人々の時間が一瞬混ざる場所として浮かび上がる。
篠原の示す古い記録や、橋の向こうの市場の人々の言葉を通して、湊と汐里は、春口の橋が単なる通路ではなく、宿で一夜を過ごした人、夜の港を見た人、朝の用事へ向かう人が、気持ちのほうはまだ追いつかないまま数歩だけ“次の時間”へ入っていくための場所だったことを知っていく。
橋を渡ったあとも、目や背中や荷の持ち方には、なお夜の位置が少し残る。
春口の朝は、そうした“渡りきれなさ”ごと人を受け取りながら始まっていたのである。
また、母・澄江の控えや市場の聞き書きを通して、汐里は、澄江が宿の灯りで夜を守るだけでなく、橋の向こうへ人を受け渡し、自らもまた市場へ向かう朝の橋を何度も渡っていたことを知る。
父もまた、霧のホームや夜の港だけでなく、こうした何でもない朝の橋を渡る一人の人として見え始める。
“決定的な場面”
今度、彼の前に現れるのは、駅と港、宿と市場のあいだを静かにつなぐ小さな橋だった。
観光名所でもなく、ただの近道にすぎないその橋は、朝靄の時間にだけ、夜の名残を抱えた人々と朝の生活へ向かう人々の時間が一瞬混ざる場所として浮かび上がる。
篠原の示す古い記録や、橋の向こうの市場の人々の言葉を通して、湊と汐里は、春口の橋が単なる通路ではなく、宿で一夜を過ごした人、夜の港を見た人、朝の用事へ向かう人が、気持ちのほうはまだ追いつかないまま数歩だけ“次の時間”へ入っていくための場所だったことを知っていく。
橋を渡ったあとも、目や背中や荷の持ち方には、なお夜の位置が少し残る。
春口の朝は、そうした“渡りきれなさ”ごと人を受け取りながら始まっていたのである。
また、母・澄江の控えや市場の聞き書きを通して、汐里は、澄江が宿の灯りで夜を守るだけでなく、橋の向こうへ人を受け渡し、自らもまた市場へ向かう朝の橋を何度も渡っていたことを知る。
父もまた、霧のホームや夜の港だけでなく、こうした何でもない朝の橋を渡る一人の人として見え始める。
“決定的な場面”
タグ
更新情報
- 2026/07/07 全9部分
- 2026/07/06 全8部分
- 2026/07/05 全7部分
- 2026/07/03 全6部分
- 2026/07/02 全5部分
- 2026/07/01 全4部分
- 2026/06/30 全3部分
- 2026/06/29 全2部分
- 2026/06/28 全1部分
