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婚約破棄追放した後になって私に流れていた聖女の血の存在に気づいても、もう遅い!

作者: maki

作品紹介

――エルジアン王子視点――

「レクターよ…これをどう思う…?」

 信頼できる側近であるレクターに対し、ある資料を提示して見せる。

「これは…エレナ聖女不要論ですか?」

 レクターの問いに対し、首を縦に振ってこたえる。

「あの女の存在が、王国をむしばんでいるとは思わないか?大して役にも立っていない上に、この維持費だ…これでは邪魔も邪魔…どうにかしなければならないと考えているのは、私だけではないはず」

「確かに…私も危惧はしておりましたが、まさかこれほどの維持費が…これはひどいですねえ…」

 相応の働きをしているというのならまだしも、これではただの税金泥棒に金をつぎ込んでやっているも同然。

「…婚約の話まで出ていたが、やはり今時聖女など不要。時期を見て追い出すこととしよう」

「同じ考えです。これ以上彼女に付き合うのは時間も費用も無駄でございましょうから」

 考えを同じくする私たちは即座に準備にかかり、聖女追放の施策を固める方針へと移行した。

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