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証言の壁シリーズ3
掲載: アルファポリス
作品紹介
第5話:観察対象
「あなたの番は、
何時だと思いますか?」
その文字を見た瞬間、
佐倉の喉がひりついた。
背後に立つ研究責任者の男は、
穏やかな顔のまま言った。
「冗談ですよ。
ただの心理テストです」
「……人を実験に使っておいて?」
「“使っている”わけじゃない。
記録しているだけです」
男は机のUSBを指した。
「彼らは、
いずれ亡くなる患者だった。
我々は、その“時間”を
少し動かしただけ」
「動かした結果、
苦しんで死んだ人もいる」
男は黙った。
「南条医師は、
罪悪感に耐えられなかった」
「あなたが、
そうなるように仕向けたんでしょう」
男の目が、
一瞬だけ冷えた。
「彼は、
向いていなかった」
そのとき、
廊下で足音がした。
複数人。
走る音。
「……誰?」
男が振り向いた瞬間、
非常灯が点いた。
赤い光の中、
佐倉のスマホが震えた。
着信:非通知
「もしもし?」
「今すぐ、
その部屋を出なさい」
聞き覚えのある声。
第3話で会った、
南条だった。
「警察が動いています。
あなたが集めた記録、
すでに匿名で送られた」
「誰が
「あなたの番は、
何時だと思いますか?」
その文字を見た瞬間、
佐倉の喉がひりついた。
背後に立つ研究責任者の男は、
穏やかな顔のまま言った。
「冗談ですよ。
ただの心理テストです」
「……人を実験に使っておいて?」
「“使っている”わけじゃない。
記録しているだけです」
男は机のUSBを指した。
「彼らは、
いずれ亡くなる患者だった。
我々は、その“時間”を
少し動かしただけ」
「動かした結果、
苦しんで死んだ人もいる」
男は黙った。
「南条医師は、
罪悪感に耐えられなかった」
「あなたが、
そうなるように仕向けたんでしょう」
男の目が、
一瞬だけ冷えた。
「彼は、
向いていなかった」
そのとき、
廊下で足音がした。
複数人。
走る音。
「……誰?」
男が振り向いた瞬間、
非常灯が点いた。
赤い光の中、
佐倉のスマホが震えた。
着信:非通知
「もしもし?」
「今すぐ、
その部屋を出なさい」
聞き覚えのある声。
第3話で会った、
南条だった。
「警察が動いています。
あなたが集めた記録、
すでに匿名で送られた」
「誰が
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- 2026/02/19 文字数 878
