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「自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ」
黒いローブで身を隠す少女は、老人にそう頼む。
眼球代わりの、触覚を揺らしながら。
変異体。…
「……本当に、この公園に来たんだな?」
旅するバックパッカーの老人は、帰ってこない仲間を探すために公園へと訪れた。
化け物がいると噂されるこの公園で、老人はとある光を見るが………
これはソレと出会った私の物語だ。▼*この作品は二次創作になります。(作者様から許可取り済みです)▼*原作: 原作:オロボ46様、化け物バックパッカー:https://kakuyomu.jp/works...
「やっぱり雰囲気あるっすよね~、正月早々のコンビニ」
正月があけた1月6日。
山道にポツンとあるコンビニに、ココアカラーの車で訪れた2人の男女は入店する。
それぞれほし…
「ネエ……キミハシッテル? 前ニ住ンデイタ人トカ、ココヲ凍ラセタ変異体ノコトトカ」
雪原の真ん中にそびえ立つ西洋の城は、内装も含めてすべてが氷に包まれた。
そこに訪れたのは、顔…
「……あまり僕は店の外にはでないけど、こんなところに自販機ってあったっけ?」
「たしか、最近出てきたのよね……使っている人はみたことないけど……」
開店前のぬいぐるみ店から出て…
「坂春サン……ジェットコースターノ乗リ物ッテ……遊園地ガ廃園ニナッテモ残サレルノ?」
廃園となった遊園地に、ふたりのバックパッカーが訪れる。
ひとりは、顔の怖い老人。もう…
“私の一部を、そこに運んでください”
変異体と呼ばれる化け物を対象とした商談を行う行商人。
彼はとある依頼で、依頼主の体の一部を運ぶことになる。
無事に目的の場所に運び…
「見よう見まねで乗れるようなもんじゃないぞ、自転車は」
複数の島をつなぐ橋たち。
その橋を、ふたりのバックパッカーが自転車で渡る。
ひとりは顔の怖い老人。
もうひとりはローブ…
「俺ハ、コノ人生デ、デキルコト全テヲヤッテキタ……全テダ……スベテナンダヨ……」
廃病院に住み着いたという、変異体と呼ばれる化け物。
その化け物は、付近の住民や駆除に向かった警…
「私……人間ジャナイヨ?」
街に観光に来たという、ふたりのバックパッカー。
ひとりは、顔の怖い老人。もうひとりは、フードを被った少女。
そんなふたりは、路地裏で傷ついた…
「ソノ写真……アナタガ人間ダッタコロノ?」
「ええ。昔から好きだったんですよ。ワカサギ釣り」
まるで雪男のような姿となり、小屋の中で人知れず暮らしている男性。
そこに、「化け物…
「こんなもので彼女が気づいてくれるかどうか……まあ、今はこれしか方法がない」
砂漠の上で、バックパックを背負った老人は種のようなものを植えていた。
はぐれた同行者と、再び会うた…
「もうすぐ退勤の時間帯だから、短い時間になんども別の飛行機が来るのよね」
「ああ、まるで路面バスだ」
営んでいる店から離れたデパートに行っていた、バックパックで背中を隠す青年と…
「この辺りは既に調べてある。この星が地球そっくりに開発される下準備としてな」
地球とよく似た惑星の市街地。
その市街地を歩いていた、バックパッカーである老人と少女は街の近く…
――今日に限らず、我輩の顧客はみな普通の人間ではない――
車を待っていた行商人、「信士」。
今日と翌日、続けて商談の予定を抱えていた彼は、一刻も早く目的の場所に向かいたがった。…
「この時期は冬至って言ってな……ミカンを丸ごと風呂の中に入れるんだ」
森の中でテントを張っていたふたりのバックパッカーは、ミカンの話で盛り上がっていた。
ひとりは顔の怖い老人。…
「ねえ……本当にお父さんに……会えるの?」
住宅地のある一軒家の寝室。
七五三の写真を持っていた女の子の前で、少年が窓から侵入してきた。
一見不良に見えるその少年。彼は、化け物…
「……すまないが、ここに避難させてくれないか? 俺たちは旅のものだ」
吹雪の中、小屋の中に住んでいた女性は突然の来客に玄関の扉を開ける。
その来客であるふたりのバックパッカ…
「ドンナ舞ヲ、踊ッテイタノ?」
下が見えないほどの、赤茶色の大地に存在する深い渓谷。
その下から見る空は、細かった。
変異体と呼ばれる化け物は、恩人であるふたりを渓谷…
「なんか最近、“マフラー”さんと取材することになると決まって変異体に関わる仕事になるような気がするんだよね……」
Webライターであるふたりは、ある森の中を通っていた。
その場…
「……タビアゲハ、おまえはこいつをどう思う?」
住宅街の坂道で、バックパックを背負った老人は抱えたスイカを仲間に見せていた。
そのスイカは、先ほど坂を転がり、擁壁に激突して…
とある雑居ビルの事務所に、ひとりの男がたずねてきた。
変異体と呼ばれる、元人間である化け物相手に商売を行う商人だ。
事務所の所長と商人による取引は、以外な方向に進もうとしていた…
「この光景を見た科学者は誰もが首をかしげた。“この場所はどうしてそんなにも蒼いの?”と」
蒼い植物の立ち並ぶジャングルの中、ふたりのバックパッカーが通過していた。
そこでバック…
黒いローブで身を隠す少女は、老人に頼む。眼球代わりの、触覚を揺らしながら。
「自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ」
「お嬢さんはこの世界の…
「どうしてだろうねえ。同僚に趣味はあるのかって聞かれて、それに答えられなかったってだけで、好きでもないジグソーパズルをやっているんだろお」
とある駐車場に駐車しているココアカ…
「ドウシテ消シチャッタノ? トテモ素敵ナ絵ダッタノニ」
山の中にある谷。そこにあった地上絵が、一晩で消えてしまった。
その翌日、ふたりのバックパッカーは消えた地上絵のあった…
「わかってるって、死体は腐る可能性があるからちゃんと期日内に届ける。あんたは無事に届くように俺たちの無事を祈ってくれよ」
曇り空の墓地から立ち去る、一見不良に見える少年。
…
「あたし、バイトですけどラフティングのガイドをしているんですよ」
森の中の川沿いで、女性はその場にいたふたりのバックパッカーに声をかけた。ラフティングの参加者のうち、ふたりが…
「全世界の動物が1カ所で見ることのできる動物園か……」
「……ここまで来たら、実際にこの目で見るしかないわね」
ぬいぐるみ職人の異形の青年の元に、動物園の案内のチラシが届いた…