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武侠・猿蟹合戦録 ~無明の殻(むみょうのかく)~

作品紹介

​気功と武芸が支配する大炎(だいえん)帝国。 辺境で隠れ住んでいた蟹の一族の少女・謝凛(シャ・リン)は、大地の命脈を吸い上げて万能の気を生み出す至宝『神仙の柿の種』を狙う武林の覇者・侯猿(コウ・エン)によって、眼前で母を惨殺される。 ​母の遺品である双剣「鋏刃(きょうじん)」を手にした凛は、戦うたびに己の触覚と痛覚を失っていくという呪わしい代償を抱えながら、復讐の修羅と化す。 道中、爆炎を操る破戒僧の栗、猛毒を宿す暗殺者の蜂、石化の業を背負う巨漢の臼、寿命を削る幻術士の卵ら、同じく侯猿の武力と権力の前にすべてを奪われたはぐれ者の武芸者たちと出会う。彼らは明日なき命を燃やし、共に巨悪が潜む猿魔城への死出の旅へ赴く。 ​次々と仲間たちが凄惨な犠牲を払い散っていく中、満身創痍でついに仇敵の喉笛を食いちぎった凛。 しかし、血の海の果てに彼女を待っていたのは、英雄としての凱旋ではなかった。 ​「国家の利益(柿)を損なった大逆罪である」 ​無機質に死を宣告する朝廷の「法」と、偽りの平穏を乱されたと石を投げる無知な「民衆」。 正義を貫き、命を懸けて砕いた悪すらも、大炎帝国という巨大な「無明の殻」のほ

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