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雪の日に拾った純白の鳥
掲載: ノベルアップ+
作品紹介
都心に雪が降った朝 白く塗り替えられた東京の公園で、彼女は雪と同化するように倒れた『純白の鳥』を見つける 羽根の質感も、体の輪郭もどこかおかしい けれど黒い瞳だけは妙に落ち着いていて、見つめ返されるたびに胸の奥がざわついた 野鳥を勝手に持ち帰ってはいけない―― 正論はわかっている 感染症の心配も、保護の手続きも、検索すればいくらでも出てくる それでも彼女は、見過ごせなかった 段ボール箱を整え、湯たんぽの距離を確かめ、小皿の水に息を詰める 夜中に何度も目が覚めて、呼吸の回数を数えるように見守った 日が経つにつれ、鳥は少しずつ回復し、部屋の中で小さく動けるようになる 看病はいつしか『作業』ではなく、彼女の生活そのものになっていった。 月の光が部屋を青白く染める夜、彼女はぽつりぽつりと、誰にも言えないことをこぼしてしまう 鳥はただ黙って、静かに見ている 七日目の朝 彼女は決める この小さな奇跡を、正しい場所へ返すことを 引き渡しの瞬間、彼女が見送るのは命なのか、それとも―― 彼女自身の中に、生まれてしまった何かなのか 雪の羽根が舞う公園で始まった、不思議で静かな一週間の物語
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更新情報
- 2026/05/03 2026年5月3日更新
- 2026/05/03 日時集計中
