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喪色の聖殿

作者: みやび

作品紹介

※本作はBL(男性同士の恋愛)作品です。 残酷描写・性的表現・非合意描写を含みます。 苦手な方はご注意ください。 ――― 隣国への潜入調査を命じられた将、レオハルト・フォン・ブラントには、一つの疑問があった。 サルヴァティア聖区——小さな宗教国家。 統治者である最高司祭が失踪して久しいにもかかわらず、その国はなぜか、以前より安定して機能していた。 誰が、どうやって、この国を動かしているのか。答えは、夜の地下図書室で見つかった。 典礼司祭、イラリオ・カサリス。 継承の記録にその名はなく、公式な権限も持たない。 だが聖区は静かに、確かに、この男を中心に回っていた。 排除すべき対象だ。それは分かっている。 それでもレオハルトは、何度も夜の図書室に足を運んだ。 典礼の後の三秒の静止。 何かを庇うような白い手の動き。 完璧に振る舞いながら、確かに何かを消耗させていくその男が、一体何を抱えているのか——。 ――― 一方その頃、ドライフェルドの街では サルヴァ教の祈りが、静かに、しかし確実に広がり始めていた。 熱狂でも反抗でもなく、ただ「重いものを下ろしたような顔」をした人々が増えていく。 命令が通

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