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東果を覆う海陸のもの

作者: asagikaki
掲載: NOVEL DAYS

作品紹介

【序文】

 水主軽太は、空を見上げていた。 

 地球と何も変わらない、ただの空。黒くて点々と星があり、たまに雲があるだけの満天の空。

 

 過去の記憶が、喉の骨のように主張してきて仕方がない。この鬱陶しい感触は夢であると思うことにし、上体を起こしてみる。衣類の類と、備品を収納するバッグとは彼の身に着いていた。


 上半身裸のピンチを回避した軽太は、改めてこの場を見渡すこととした。

 恐らく、ここはどこかの山道だ。それも、アスファルト舗装すらされてないほどに田舎か、高度に発展していない場所。

 野生動物などに見つかったら即死だろう。軽太はこのような状況には慣れており、今更物怖じすることはなかった。





 適当に人里でも探そうと10分は歩き続けた。やはり人など居ないと絶望しかけた矢先、アスファルトで舗装された場所に出た。一向に車の通る気配はなく、ただただ寒い空気と、霧がかったように暗い闇は健在だ。

 水主軽太は更に歩き続けることとした。緑の葉に山桜に、緑の芝とで、日本で見飽きたものしか目にしていない。地球の別の場所なんじゃないか、と思い続けてしょ

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