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まがい屋(Ⅱ) ファイル7 ヒトラーの置きみやげ

作者: oshitoya
掲載: NOVEL DAYS

作品紹介

 まがい屋とは、まがい物を作る、或いはまがい物を売る人のことを言う・・・・・

 賀来淳一郎は十何年振りに音大時代の友人黒瀬と会う。

 共にピアノを学び、共に挫折して、黒瀬は大学に入り直して官庁に就職し、賀来はライターになっていた。

 呼び出されたピアノバーには朝倉がいた。どこかの官庁に勤めていて、師事していたピアノ教授宅で高校の時一度会ったことがある。

 黒瀬は独立法人国立美術館の理事なっている。彼は絵皿の写った1枚の写真を出して、仕事を頼みたいと言った。

 1790年代に活躍した浮世絵絵師で、名は枕屋幾芳と言う。彼はオランダ船に乗ってアムステルダムへ密航し、ドイツのマイセンへ行き、皿に絵付けなどして王族の間でもてはやされた。特にマイセンの皿に浮世絵を描いた作品が秀逸で、ウィーン・ハプスブルグ家のオートナー美術館の所蔵品になっている。3枚1組のその皿が見つかった。

 この写真はその中に1枚だと言う。第二次大戦中、ドイツがオーストリアに侵攻した際、ナチスが根こそぎ美術品を略奪した。その時にドイツの手に渡ったのだが、この作品を持っている男が現れた。

 所有者はラ

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