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「アウルル、お前を愛することはない」と初夜で白い結婚を告げた公爵アーノルドは、悪役令嬢アウルルにざまあされてしまう。

作品紹介

白い結婚と悪役令嬢

 フランセ王国の名門――マルセイユ公爵家。
 その当主となったばかりの青年、アーノルド=マルセイユは、静かな寝室でひとりの女性と向き合っていた。
 紫の長い髪、整った顔立ち、そしてどこか妖しげな微笑み。
 彼女こそ、元“悪役令嬢”――アウルル。
 本来であれば王族に嫁ぐはずだった彼女は、第二王子によって冤罪で婚約破棄され、社交界から追放されかけた存在だ。
 だが。

「王命だ。拒否権はない」

 第一王子エリオットの一言で、彼女はアーノルドの妻となった。

(……なぜ、こうなった)

 アーノルドは内心でため息をつく。
 父と兄を失い、叔父に爵位を奪われかけ、ようやく取り戻したばかり。
 結婚どころではないはずだった。
 だが――

「……言っておく」

 アーノルドは、冷静に言葉を選びながら口を開く。

「お前を愛することはない」

 はっきりとした拒絶。
 それは政略結婚においては、珍しいものではない。
 しかし。

「ええ、存じています」

 アウルルは、にこりと微笑んだ。

「……は?」

 予想外の返答に、アーノルドは眉をひそめる。

「アーノルド様には

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