気がついたら、前触れもなく見知らぬ草原にいた。
現実世界の姿ではなく、格好や装備からしてネトゲで使用していたエルフの聖騎士になっていた。

ゲームと同じく、ステータス操作はできるしアイテムボックスも使える。
ただ、現実となったことで戦闘や魔法はシステムアシストが自動で行ってくれないので、自力で行うこととなる。

最初はソロ冒険者として活動していくものの、信用できて強い仲間が欲しくなり始めた時に気付く。

他人のステータス画面、操作できるじゃん！
スキル習得、スキルレベルアップで強い仲間が作れるが、ステータス操作は秘匿したい。

そこで、戦女神像を作成した。
モンスターを狩り、その経験を捧げ、祈れば強くなれる。
そう伝える事で、ステータス操作を誤魔化しながら神のご加護として仲間を強くしていく。

ついでに、ネトゲ時代でやっていた騎士団ごっこをこっちでもしていこう。