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【完】バステトの番 〜獣人聖女の犬は冥府の王として跪く〜

作者: 御堂

作品紹介

「生と享楽」を司る女神バステトの血を引き、帝国の夜を守護する聖女ベルゼッタ。圧倒的な魔力と美貌を持つ彼女の傍らには、代々「聖女の盾」として仕える人族の騎士、ギルデロイがいた。無表情で実直なギルデロイをベルゼッタは「利口な犬」として愛で、ギルデロイもまた、聖女に支配され、その足元に跪くことに至上の悦びを見出していた。
 種族の壁に阻まれ、決して結ばれることのない二人。しかし、その関係は「獣人選定の儀」の日に一変する。ギルデロイに眠っていた、死と静寂の一族「アヌビス」の血が先祖返りとして覚醒したのだ。
 かつて帝国の礎を築きながらも、没落し「死神」として忌み嫌われるようになったアヌビス。始祖の魂「インプ」を取り込み、恐るべき魔力を持つ「冥府の王」へと変貌したギルデロイに対し、ベルゼッタは戸惑い、初めて恐怖を覚える。だが、ギルデロイの忠誠は揺るがなかった。王の威厳を持ちながらも、彼は変わらず「ベル様だけの犬」として、彼女の足元に跪くことを選ぶ。
 そんな折、帝国を揺るがす危機が訪れる。人族の王太子妃ティイが、禁忌とされる「魔力を持つ赤子」を宿し、母子ともに死の淵に立たされたのだ。さらに、アヌ

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