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傲慢な黒獅子は愛し方を知らない-義兄様と私の歪で甘い大正蜜月夜話-

作者: かんぜ

作品紹介

【15:00/21:00 二回更新】

架空の大正の日本。
近代化の波が押し寄せる裏側で呪いも呪術も密やかに息づいている頃――。

「厄介者のお前も、これでようやく恩を返せるな」

呪われた娘。母殺し。化け物。
灰杜家で十三年間、そう呼ばれ続けた灰杜小夜子(はいもりさよこ)はある日、父によって売られた。
感じれば、また誰かを傷つける。
望めば、また何かを壊してしまう。
だから小夜子は、心を殺すことにした。

声を失い、人形のように生きてきた彼女の買い手は――かつて灰杜家から追放された義兄、大間知耀一郎(おおまちよういちろう)。
裏社会で"黒獅子"と恐れられる男は、小夜子を見るなり嗤う。

「お前の価値が分かるのはこの世で俺だけだ」

傲慢で、支配的で、逃げ場を与えない。
毎夜抱かれ、身体の奥まで彼の熱を刻み込まれていく。

「お前を支配し、孕ませ、灰杜の全てを俺が奪い尽くしてやる…ッ」

それは復讐のはずだった。
けれど。

「……なぜ、お前にだけ、こんな無様な姿を見せている」

誰にも見せなかった傷。
誰にも触れさせなかった孤独。
冷酷なはずの男は、小夜子の前でだけ少しずつ壊れていく

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