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神界から追放された最強エルフは、人間族に仕官する

作品紹介

『エルフ』

半神、神の使徒とも呼ばれ、男女問わず美しい外見を持ち、人間族を超越する魔力を持った神族だ。

一方で、『月の子』と呼ばれる存在がある。

生まれ持った魔力が通常のエルフとは比べものにならないほど膨大で、その質も総じて高く、魔術師としても、剣士としても、最も適しているとされている最上位エルフの事だ。

そんな魔術と剣の為に生まれてきた子供の事を、月こそが魔力の源であるとする古い伝承に則り、その源から生まれ出でた者という意味合いを込めて、そう呼称されている。


俺、イリア=ヴァルキュリアは、エルフであり、『月の子』でもあった。


しかし、月の子には生まれながらにして背負わされた重荷がある。

その重荷とは、月の子には、常に『月に引き摺られてしまう』危険性が付きまとうということ。
自らの力を身体に止めおくことが出来ず、その強い力を魔力として暴走させてしまうことがある。
暴走してしまった力は、その力が強大であるが故、周囲に大きな破壊をもたらし、結果として多くの命さえも奪い去る。

危険なのだ、月の子は。

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