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清廉なる結晶は、不純な愛に溶かされない 〜無能と捨てられた鑑定少女、腹黒皇太子の甘き檻で静かに微笑む〜

作者: 茗子

作品紹介

隣国の王女を母に持つフィオナは、母を亡くした後、強欲な養父一家のもとで「金を産む道具」として虐げられてきた。しかし、彼女が涙を流して生み出すのは、価値のない「不純物(インクルージョン)」だらけのクズ石ばかり。
しかし、吹雪の庭に縛り付けられ、死に瀕した瞬間、彼女は前世の記憶を思い出す。それは、あらゆる宝石の価値を見抜く**「現代日本の鑑定士」**としての記憶。
「……なるほど。私を傷つけるこの人たちは、価値のない『不純物』なのね」
フィオナは彼らを恨まない。ただ、鑑定士として「価値なし」と判定し、関心を捨てたのだ。その温度の低い、どこまでも透き通った瞳に魅了されたのが、帝国皇太子ヴィンセントだった。
彼は「おやおや、困りましたねぇ」と優雅に微笑みながら、フィオナを帝国へ略奪し、豪華な檻(離宮)に閉じ込める。ヴィンセントは彼女の前では完璧な紳士を演じるが、裏ではフィオナの知らないうちに、彼女を汚した者たちを微笑みながら地獄へ突き落とす冷徹な策士だった。
一方で、フィオナが残した石で蘇った義兄カシアンもまた、彼女への重すぎる罪悪感と情愛を胸に、帝国へ牙を剥く。
「君を誰にも汚させない。……

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