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その夜、クラゲが光った ——水族館飼育員の娘が父の冤罪を晴すまで

作者: 一条信輝

作品紹介

水族館の飼育員・雄一の娘、美月(十二歳)は、夏休みの自由研究でオワンクラゲの発光パターンを記録していた。
毎日同じ時間、同じ水槽。ノートに並ぶ数字の中に、美月はあるパターンを見つける。三日から四日おきに、クラゲの発光が数分だけ早まる夜がある。照明の異常では説明がつかない、小さなずれ。
その矢先、水族館で事件が起きた。外部業者の山田が、バックヤードで頭部を負傷した状態で発見される。状況証拠は、最後に施錠した雄一を指していた。
父が逮捕された。
学校では「犯罪者の娘」と囁かれ、家では一人で夕飯を作る日々。それでも美月はノートを閉じなかった。
照明を誰かが操作している。けれど、照明だけでは説明できない「もうひとつのずれ」がある。
クラゲは嘘をつかない。環境が変われば、光が変わる。
——なら、光がずれているということは、水槽の中で何かが変わっているということだ。
十二歳の少女は、クラゲの光を頼りに、父の無実を証明する。

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