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やっぱりナマが好き!

作品紹介

(素敵なお父さん♥)

 夏帆が義父を見た第一印象はそれだった。007役をしていたピアーズ・ブロスナン似のイケオジで、二十二歳で大学の先輩と結婚することになった夏帆の義父は、まだ五十代前半でロマンスグレーの髪をオールバックにしていた。
 義父はイギリス人のように整った顔立ちで、一見するとハーフのように見えた。
 背が高く、身長は百八十センチ前後、細身の体型で腹も出ていない。

 榎木夏帆は、初めて彼氏の家に招かれ緊張していた。
 渋谷区松濤にある一軒家で、センター街から目と鼻の先にあるというのに閑静な高級住宅街が広がっていた。

 彼氏の瀬名一朗の住居は、大きな古民家を田舎から移築して、現代風に内部を改装していた。玄関を入ると、広い居間があって、天井には太くて大きな梁があった。
 家の柱は黒光りしていて、壁には白い漆喰が塗られ、板張りの廊下はツヤツヤしている。庭は植木が|剪定されていて、池に錦鯉が何匹も泳いでいた。
 瀟洒な豪邸が建ち並ぶ松濤のなかでも、かなり個性的な和風の邸宅だった。

(それに比べたら、自分なんて……)

 夏帆は肩身の狭い想いを味わっていた。夏帆の両親は幼い頃に離

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