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ハルモニア —最後のさよならは、0グラムの心を証明する—

作者: よむる

作品紹介

人間と見分けがつかない人型アンドロイド《ハルモニア》。

彼らは家族となり、恋人となり、人々の生活に欠かせない存在となっていた。しかし、すべてのハルモニアには「十年」という寿命が定められている。

寿命を迎えたハルモニアを回収し、持ち主との最後の別れを見届ける者たち――それが回収屋だ。

回収屋・雨宮修二は、ある悲劇をきっかけにハルモニアを憎みながらも、今日も誰かの「さよなら」に立ち会い続けている。

老夫婦に寄り添い続けた一体。
幼い兄妹の家族だった一体。
自らの最期を静かに受け入れる一体。

さまざまな別れを見届ける修二の前に現れたのは、橋の下で倒れていた記憶喪失の少女・凪だった。

名前以外の記憶を失った彼女は、人の感情に興味を示し、修二との共同生活の中で「心」を知ろうとする。

「心とは何ですか?」
「どうして人は、大切な人と別れると悲しいのですか?」
「人と機械を隔てるものは、なんなのでしょうか」


修二に保護された凪は、やがて回収屋として彼とバディを組み、数え切れないほどの「さよなら」に立ち会うことになる。
そのひとつひとつの別れを通して、凪は「心」の正体を探し続ける。

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