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俺(魔王)を蘇らせたネクロマンサーがまな板ぺったん過ぎて萎えている。

作者: 冬寂

作品紹介

 かつてその強大な魔力から人類滅亡を目論み、魔族を率いて世界を恐怖に陥れた最強の魔王ガイウス。彼は世界征服の道半ばで病に罹り、勇者に殺されてしまった。

 魔王の死から千年の時が流れ、魔族たちは人間からの報復と迫害によって、絶滅の危機に瀕していた。特に魔族の若い男は極端に数を減らしている。

 それ故、魔族の女性たちは自身の結婚相手を見つけるのに非常に難儀していた。

 魔族の少女、エルモアは両親が探してくれた婚約相手がオークの年寄りだったことに絶望し、理想の相手を求めて婚活することを決意する。いい男がいないなら蘇らせるしかないと、彼女は独学で死霊術(ネクロマンシー)を学び、遂に理想の結婚相手を復活させる。

「やはりわたしのダーリンに相応しいのはガイウスさまただ一人……」

 エルモアが復活させたのは魔王ガイウスその人だった。

「なんだ? 顔の横に壁があるぞ?」

「フフ、魔王さま、それはわたしの胸ですよ」

 ——これは絶対に結婚したくない魔王さまと絶対に結婚したい貧乳ネクロマンサーの愛の物語である。

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