それは携帯電話、パソコンが使用されていた時代……。

それらの最先端技術は進歩することなく停滞してしまった。

その原因は―


『魔法』と『魔術』の発達にあった―


誰でも使用することができる『魔術』、

特定の人物のみ使用することができる『魔法』。

それを使用する人をそれぞれ、

『魔術師』と『魔法師』と呼んだ。


―『魔術』と『魔法』は同じだけの力であるが、

『魔術師』は『魔法師』に畏怖・嫉妬・嫌悪の感情を抱いているのだった。



主人公：スズナ は『魔術』に興味を持ち、

『魔術』を専門に教える学校に通い始めた。

しかし、入学早々に彼女は―


―『裏切り者』であることを明かされた。


彼女は『魔術』の専門学校に通う生徒でありながら、

妬ましく、憎たらしい『強くて特別な存在』だと認識されている、


―『魔法師』でもあったのだ


>―――――<


スズナが仲間たちと話をしていると、

一人のフードを深く被った『人物』が

彼女に近づくように歩いていく。


その『人物』は、彼女の姿を捉えると、

口元に深い笑みを浮かべた。


そして、右手に握った細身の洋刀