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地味な魔法で救世主 〜燃え尽きそうな太陽から世界を救えって?使える魔法は念話だけなんだが〜

作品紹介

 太陽の寿命は約100億年。寿命が近くなると、太陽はゆっくりと膨張し、赤色巨星という姿に変わる。その時、地球は太陽に呑み込まれるか、焼き尽くされる運命にある。そして、太陽が燃え尽きた後に残るのは、冷たく冷えた白色矮星。そこにはもはや光も熱もなく、全てが闇に包まれてしまう――これは、僕の前世の知識だ。

 ところが、困ったことに最近、この世界の太陽も赤く、大きくなり始めていた。しかも、大自然の精霊であり預言者でもある彼女はこう言ったのだ。

「太陽が燃え尽きそうだから、なんとかして――」

 一体どうやって? 何で僕に!?

 火球、電撃、大爆発――派手な魔法こそ高貴とされるこの世界。ところが、僕が使える魔法はたった一つ、離れた相手と会話ができる『念話』だけ。

「……これって、ただの電話じゃないか!」

 答えの糸口も見つからず、太陽を崇拝している怪しげな教団も邪魔をしてくる。
 途方に暮れながらも、僕は覚悟を決めた。この力しかないなら、これを使い倒す。派手さはなくても、僕にしかできない戦いが、きっとあるはずだ。

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