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司法権行使・真理とサスケの取材簿②

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作者: 江戸川 えるま
掲載: 小説家になろう

作品紹介

　多重衝突事故を取材した真理とサスケは、事故現場に転がっていた大麻の鉢植えを目撃する。大麻が薬用だったのではないと関心を持った二人は、信州の製薬会社を取材して、密かに厚労省が薬用大麻から新薬を開発しようとしている事実を知る。
　すると、二人に麻薬取締官が接近し、取材を中止するように指示するが、二人が取材を続けたため、二人の勤務先・信州信濃通信新聞社に取材禁止の圧力が加わる。

　真理が伯父と呼んで慕う遠縁の佐伯福太郎警部は長野県警刑事課の課長だが、現場を好み刑事として現場に出ている。
　麻薬取締官は長野県警にも圧力を加え、薬用大麻栽培に関する捜査をしないよう指示するが、佐伯刑事にはもう一つの隠れた役職があった。全公務員を管理監督処罰できる、内調の特務官である。
　真理とサスケの取材で大麻から不法に新薬を開発する計画は、麻薬取締官の上司の関与が判明し、違法な計画に関与した者たちが事故死する。
　事件は全て暗黙裏に終った。事件の裏で佐伯福太郎刑事が特務官として動いたのはまちがいなかったが、その証拠は無かった。

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