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「 九人の僕がいる半分異世界 〜恐怖心だけ忘れてきた僕は、残りの僕を探して魔王退治にでかけます! ......が、英雄たちからは警戒され、案内役の少女はなぜか僕にだけ距離が近くて困っています 」

作品紹介

目が覚めると、そこは真っ暗な空間だった。

なぜか裸。
なのに、自分の体だけははっきり見える。

そして何よりおかしいのは――怖くないことだった。

どうやら僕は、「恐怖心」だけをどこかに置き忘れたまま、日本によく似た異世界へ放り込まれてしまったらしい。

飛騨の国、愛知国、京都帝国、その他いろいろ。
そこでは王が国を治め、英雄がいて、魔王までいる。
見慣れたようで未知なる世界だ。

しかも、この世界には僕以外にも九人の“僕”が存在するという。
彼らはすべて、「真の僕」から生まれた分身。
それぞれが、「真の僕」の長所を極端に尖らせた存在らしい。

長所を尖らせた僕が九人もいるなんて、考えただけで強そうだし、モテそうだし、楽しそうだ!

問題は、その九人のうち、僕に割り振られた長所がかなり妙なものだったことだ。

恐れを知らない。

……いや、かっこよく言えばそうなのだが、実際はただ怖がる機能が行方不明になっているだけである。

危険を前にしても、無駄に冷静でいられる。
偉大な英雄に睨まれても、ひるまない。

おかげで周囲からは勝手に「あいつには何かある」と勘違いされてしまう。
目立って

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