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幻の種族と呼ばれる白い月兎の少女ファニーファニーは美しい庭で優しく微笑みながらぼくに告げる。君の小さな命には生まれた意味があるんだよって。

作品紹介

「大丈夫? 生きてる?」
 そんな声を聞いて目を開けると、そこには一人の少女がいた。
 少女はじっと、ぼくを見ている。
 ぼくはなんだか、まだ夢の続きを見ているみたいで、(どんな夢を見ていたのかは、もう忘れてしまっていたけど)ぼんやりとぼくを見ている少女の顔を夢の続きを見ているような気持ちで見つめていた。
「泣いてるよ。君」
 そんなことを言って少女は、眩しい太陽の光を背にしながら、ぼくの顔を指さしている。
 ……、泣いてる? ぼくが?
 そんなことを思って、ほほを触ってみると、たしかにそこには涙があった。(とてもあったかい生まれたばかりの涙だった)
 ぼくはゆびに残っている熱い涙を見て、驚いた。(でも、その驚きを顔には出さなかったけど)
 その少女はよく見ると、幻の種族と言われる、『白い月兎』の少女だった。(その身体的な特徴から、ぼくにはそれがすぐにわかった)ぼくはギルドの掲示板に目撃情報のあった白い月兎を探して、このあたりの深い濃い緑色の森の中を探索していたのだ。

 長編小説 第十八作目

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