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救国の魔術師の最愛

作者: 衣末

作品紹介

「クレア様⁉︎」

物音を聞いて慌てて駆けつけたのだろう。随分とお世話になった侍女が、扉を開いて呆然としているのが見える。呆然としたくもなるだろう。魔術なんか使えないと侮っていた小娘が、魔法陣を展開しているのだから。

(切り札は、隠しておくものだな)

完成した魔法陣に魔力を流し込むと、魔法陣はさらに強い光を放った。結界の破壊なんてやったことはないけれど、多分成功するだろう。

パリン!

直後、ガラスが砕けるような音がする。隠密性に優れた外部からの攻撃に強い結界だ。内側からの攻撃には弱いものだった。まぁ、こんな小娘が壊せるなんて思わなかっただろう。
これでやっとあいつに会える。侍女以外こない時点で、どれだけこちらを舐めてくれていたかがわかる。自分の計画の成功に、勝手に唇の端が持ち上がるのがわかった。

「世話になったね!王サマによろしく!!」
「クレア様‼︎」

飛行魔術で体を浮かせた私をみて、侍女はハッとしてこちらに手を伸ばす。逃すわけにはいかないだろう。だって私がいなければ、この国が終わってしまうかもしれないのだから。

(私も偉くなったもんだ)

でも、二度も同じ轍を踏むわけ

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