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マザー・プラント 形だけの―― それ以上の――

作者: 尾崎諒馬

作品紹介

 鵜川禎子は母の離婚相手を唐突に訪ねる。彼は自分の父親なのだろうか? それをどうしても確かめたかった。
 彼のマンションで若い女性好美が応対するが、どうもおかしい。好美は彼の何なのだろうか? マンションに帰ってきた彼は禎子の訪問にも無表情で、結局禎子も何も言えない。
 ソファーに一本の髪の毛を見つけ、禎子はそれを手にする。
「DNAでも調べるのかね?」彼は無表情で尋ねる。
 この人は自分の父親なのだろうか?
 その問いが禎子の頭から離れない。
 彼は禎子をある研究所に連れていく。
 その地下に据えられたとある巨大な装置。
「マザー……」彼は苦しそうに「プラント」

 禎子の母は病床にあり、もう長くはなかった。禎子は母に「彼が父なのか?」そう尋ねるが、母は笑って答えない。
 ただ一言「あの人には忘れられない女がいたのよ」そうとだけ悲しそうに言う。
 禎子は好美の写真を母に見せるが、母は驚いた顔をして「祐天寺好美」とだけつぶやく。

 後日、彼のマンションで彼の高校卒業アルバムに「祐天寺好美」を見つける禎子。少し色あせた「祐天寺好美」の写真は好美に瓜二つだった。
「祐天寺好美」は彼の初恋の

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