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「貴方が尊すぎて触れられない」拗らせ騎士な旦那さまはド真面目にそう宣った

作者: 二辻

作品紹介

かつて、婚礼のために婚約者の領地に向かっている最中、賊に攫われ、行方不明になった時期のあるミア。
無事助け出されはしたものの、状況が状況なだけに乱暴されたのでは?と噂され腫れもの扱いで婚約解消。その後も好奇の目に晒されることを避け、社交界から逃げるように生活していた。
結婚なんてとっくのとうに諦めていたのに、降って湧いたように第四騎士団の若き副団長セシルから求婚の手紙が届く。
絶対裏がある。別の女がいるに違いない。貴族の血筋との繋がりが欲しいだけ。
彼の冷淡な態度に、そう思っていたミアなのだが、それは勘違いだと言われて――

「この私が貴方に触れるだなんて烏滸がましいにもほどがあるではないですか」
「夫婦なのに?」
「そこは関係ありません。平民出身の、しかも手を血で汚してきたような私には、清らかな貴方に触れる資格などありません」
「あの、旦那様?」
「マイレディ、私は貴方からそのような呼び方をされるような立場にございません」
「……結婚してるのに?」

好きだという割には頑なに触れるのを拒否してくる。
会話すらも恥ずかしくて出来ないらしい。
目が合わないのも照れていただけだそうで。

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