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僕は無双が出来ない。
掲載: 小説家になろう
作品紹介
――僕とルルナは最初から強かった。だから最強の双子になる、というのは必然だった。だから自分らは特別なんだと、かつて『魔王』だった母さんからずっと言い聞かされて来たけど、僕は強さになんてこれっぽっちも興味が無かった。
どんな強い魔法を見つけても、ぶつける相手がいなければ意味が無い。だから世界中のモンスターと戦っても退屈通り越して呆れるばかり。そんな怠惰な日常がずっと続いていた。
そんな僕等を見かねたのか、かつて『勇者』として名を馳せていた父さんからとある一つのパンフレットを見せて貰った。そしてこの出来事こそが、僕等の生活を一変させる。
「いいか、シャルル。ルルナ。お前たちはぶっちゃけ世界を滅ぼせる力を持つ『究極の双子』だ。だから、絶対に目立たない事。当然、試験は全部最低ラインでクリア。そして編入後も成績は『必ず最下位クラスの三軍(サード)に居座り続ける』事が条件だ。いいな?」
と、父さんはこうきつく語り掛けた。他にやる事も無かった僕とルルナは二つ返事で『勉強』という名目の下、世界各地のエリートが集うアルカディア魔法騎士学園に入学する事こととなる。
だけど、こ
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