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公爵の全損決済(トータル・ロス)〜論理の執行官は、黄金の魔王に蹂躙される〜

作品紹介

帝国最高の演算能力を持ち、血も涙もない「鉄の執行官」として恐れられる第六公爵、ルーカス・エルミタージュ・エルミタージュ。
彼はあの日、我が子の0.003%の欠損を「ノイズ」として切り捨てた。
しかし、その冷徹な論理の裏側で、積み重なる罪悪感(ノイズ)が彼の精神を蝕み始める。
正常な演算を取り戻そうと縋ったのは、同族に伝わる「琥珀色の薬」。
だが、それは過剰な竜血投与で過敏になった彼の神経系を暴走させる、あまりにも卑俗な熱への招待状だった――。
「帝国の大切な『部品』が壊れては、私の寝覚めが悪い」
そこに現れたのは、帝国のすべてを牛耳る魔王、第二公爵アレス・クロノス・ヴァルキューラ。
理性を食い破る熱に喘ぐルーカスの前に跪き、黄金の瞳が冷酷に、そして愉悦に細められる。

「……君はもう、この部屋から一歩も出られない。私の許可が、あるまではね」

論理の壁が崩落し、残ったのは生物としての本能と、逃げ場のない快楽の檻。 これは、完璧だった執行官が、国家という名の巨大なシステムに磨り潰され、一滴残らず「再編(全損)」させられていく記録である。


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