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果ての銀花と愚者の杭

作者: 丹㑚仁戻

作品紹介

氷の女神症候群《スカジシンドローム》――空気中に含まれる毒を吸うことで罹患する氷の病。症状は下がり続ける体温と寒気、それから外気の寒さへの耐性。患者の体温は日に日に下がり続けるが、たとえ普通の人間が生きられない体温を下回っても死ぬことはない。
氷の女神症候群の患者が命を落とすのは、病の進行と共に体温が零度まで下がった時。完全に熱を失った肉体はみるみる凍りつき、最期の吐息と共に透明な氷へと変わる。

主人公のイヒカは隊商《キャラバン》で働きながら各地を回っていた。彼が所属するのは氷の女神症候群の治療薬と、その材料を扱う数少ない隊商。
治療薬はその希少性ゆえに高額となり、それを運ぶ隊商は頻繁に襲われる。
しかし隊商が自らの安全のために責務を放り出すことはない。自分達がやめれば同じ病で助かる者がいなくなる――かつて氷の病に侵された者としての責任と、過去への懺悔。
果たして氷の女神症候群は何なのか。その真実を知った時、悔恨を抱えた者達の選ぶものとは。

イヒカを始めとする氷に呪われた者達の、死の病を巡る別れの物語。


第一章:プロローグ。氷の病がもたらす別れと出会い。
第二章:今の仲間と過去

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