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『美しき吸血鬼王は、灰銀のハンターに檻へ落とされる』

作者: なつめ

作品紹介

妾の子として蔑まれた少年には、ただ一人、自分を名前で呼んでくれる女性がいた。

城下のお菓子屋の彼女は、血筋も王位も見ず、幼いクラウディオに焼き菓子を渡し、手を拭い、微笑んだ。だが彼女は、魔女狩りの冤罪によって火刑台に消えた。

誰も真実を見なかった。誰も彼女を救わなかった。その日、少年は裁かれる側でいることをやめた。

数百年後。クラウディオ・ルジェリウスは、今代の吸血鬼王として夜を支配している。

美しく、傲慢で、理不尽な暴君。同胞のわずかな失態すら許さず、王の期待を外した者を血で処断する。彼の支配する夜は、野良吸血鬼、崩れ種、獣化種、失踪者、飢え、腐敗に満ちていた。

そんな夜に、灰銀のハンターが現れる。

名はルスト・ヴァルレイン。教会にも狩人組合にも属さず、吸血鬼だけを狩る寡黙な巨躯の男。

クラウディオは彼を狩ろうとする。王の夜を荒らす者を捕らえ、跪かせ、血で屈服させるつもりだった。

だが、狩られたのは王の方だった。

吸血鬼にとって、噛み跡は所有と屈服の証。まして王が噛まれることは、死より重い恥である。

灰銀の牙が喉に触れた瞬間、クラウディオの夜は反転する。

檻に落

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