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青い竜は木漏れ日に愛でられる

作者: 赤岸 華

作品紹介

竜翔(りゅうと)は、紺青に白銀の毛束が2本入った髪に冴えた青の瞳に月白の肌、そして、紺青のうさ耳を持つ少年だった。
ーーこの国の人はかつて海の底のウミウシだった。僕たちは人に進化して、頭に兎に似た耳を生やした。
そして、僕は強引な遺伝子操作に耐えられず、失敗作として生まれた。家庭にも学校にも病院にも居場所はなく、残酷な言葉をぶつけられ続けた。僕が人として生き抜くための武器は、勉強とナノマシン魔法。全科目で満点を取り、氷の魔法で周囲を傷付け、隙を作らない。勉強や魔法が楽しいなんて思ったことはない。僕は一人でも平気だし、楽しいなんて感情はいらない。そう思っていたのに。
ーーターコイズブルーの温かな海と青々とした柑橘畑を臨む荒磯(ありそ)高等学校の特進学級。
「竜翔くんはかわいいなぁ」「知ってた?真っ白な柑橘の花は花嫁さんの髪飾りに使われるんだよ」「……泣いていいよ、いっぱい泣いていいよ」
竜翔の前に千蔭(ちかげ)が現れた。若草色の長くてふわふわの髪、木漏れ日の瞳、若草色の垂れたうさ耳。訳あって臣籍に下った、元王子様。どうして千蔭くんは、僕にこんなに優しくて甘くて過保護なんだろう?まるで執着

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