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近衛騎士です。王の愛執から逃げたら海軍卿に拾われました。〜「救うつもりはないが、利用価値があるうちは離さない」……その実利、溺愛より重くないですか?〜

作品紹介


「お前の身体も、言葉も、喉を震わせる喘ぎ声さえも、すべてベルテンの財産だ。……あの男には、指一本触れさせん」

【支配か、蒐集か、それとも実利か――。三人の男に翻弄される、美しき近衛騎士の亡命録】


19世紀後半、ベルテン王国。

近衛騎士ヨハネスは、若き王マクシミリアンの「愛玩物」であり、忠実な「影」だった。

故郷と両親を奪われ、母国語さえも禁じられたヨハネスにとって、自分を形作るのは王から与えられる命令と、慈悲のような蹂躙だけ。

彼は、その歪な寵愛を世界のすべてとして受け入れていた。

しかし、海の向こうからの留学生・ジュリアンの登場が、その純潔をかき乱す。

「聞かせてほしいな、君の本当の声を。僕は君を守りたいんだ」

知性で魂を解き放つと見せかけ、自分色に染め変えようとする甘い誘惑。

二つの巨大なエゴに引き裂かれるヨハネスの前に、第三の男、ブライトランド海軍卿トマス・スコットが現れる。

潮風と硝煙を纏ったその男は、愛という湿った情念をあざ笑うかのように、圧倒的な「実利」を突きつけた。

「君を救う善意の騎士などいない。だが、君を利用して利益を得ようとする『狡猾な男』

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