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その苦味を知っている 〜曲者専務は甘くて苦い煙を纏う〜

作者: ゆいり

作品紹介

#匂いフェチ

贈り物を開封する瞬間の喜びと、
包装紙の香りに惹かれ、
地方で複数の店舗を展開するギフトショップに勤める波瀬夏希(はせなつき)。

大学卒業後から務める会社は歴史が長く、来店して選ぶ層の需要と会社同士の付き合いで存続しているが、世代が変われば縮小せざるを得ない時代の狭間にいた。

二十七歳を迎えた夏希は店舗長としての日々に励んでいたが、頭を抱えることばかり。

何故か度重なる支払漏れのミス。
スタッフ同士の不仲から生じるストレス。


――受取り手と贈り手の心を繋ぐ仕事をしたいのに。


熱い想いと輝きを失いつつある夏希の元に現れたのは、半年前に専務に就任した敏腕経営者で十歳年上の東郷基春(とうごうもとはる)だった。

自信を持てず、ついに心が折れかけるも、基晴はトラブルの真相だけでなく夏希の心の淀みまで暴いていく。


「逃げるの?どこだって同じだよ」


茶葉を燻ったような苦くて甘い香りが、二人の夜の記憶を呼び覚ます。

彼の煙で淀んだ人生が染め替えられるそんな予感がした。

***

【歳の差 × 匂い

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