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毒を飲み干した伯爵令嬢は、無口な騎士団長に解毒されるまで死ねません

作品紹介

死を覚悟した私に、彼は言った。

「逃げるな。俺がお前を治すまで、俺の傍にいろ」

――あなたの必死な顔を見るたびに、死ぬのが少しだけ惜しくなる。

帝国の首都から遠く離れた辺境の街道。アリア=クロードは馬車一台、供もなく、ただ静かに故郷へ向かっていた。余命一年。婚約者に盛られた毒は、帝国中の医師が匙を投げた「不解の毒」だという

王都で泣き崩れる選択も、復讐を誓う選択もしなかった。ただ、生まれた場所で死のうと決めた。
ところが街道の途中で野盗に襲われ、ことも無げに撃退した騎士団と遭遇する。団長・ガルエン=ハウクはアリアの腕の毒紋(毒に侵された皮膚の変色)を一瞥し、短く言った。

「乗れ。研究対象として価値がある」

ロマンスのかけらもない第一声だった。

辺境の砦に連れてこられたアリアは、ガルエンの「研究対象」として滞在することになる。嫌なら出て行けばいい――でも街道には野盗がいるし、どうせ死ぬなら研究に使われるのも悪くない。そんな投げやりな理由で留まったアリアは、少しずつガルエンという人間を知っていく。

命令は少ない。しかし毎朝、薬湯が部屋の前

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