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拝啓 千年焦がれた私より、親愛なる幻の君へ

作者: @hosinoumi

作品紹介

「 さぁ、みんな座っておくれ、物語の時間だよ。」 

星の輝きが降り注ぐ窓のそば、椅子に腰を掛ける男の声で皆が意識をそろえた。 
男に集まる子供たちは「いつもの時間だ!」と、そばにある布団にもぐりこむ。 
この時間だけ、このひと時だけ、やんちゃなあの子は素直になる。眠そうなこの子も目を輝かせる。 
物語好きの女の子は胸の高鳴りが収えられず足をバタバタ、両手で頬杖しながら思わず男に聞いた。

「今日はどんなおはなし?おひめさま、きしさま、それとも……」  

少し息をのみ一呼吸開けて、期待に胸を膨らました女の子はにやけ顔のまま口を開いた。

「えいゆーたん?」 

その言葉が子供たちの胸の高鳴りを加速させ、それを望むがごとく男に目で訴えかけた。  
その様子を見た男はたまらず微笑みをこぼし、子供たちの期待に応えるかのように答えた。

「その通りだよ。今日も大好きな英雄譚の物語を持ってきたんだ。君たちが健やかに眠れるようにね。」  

そういって今日も男は手の中にある本の表紙をめくる。
子供たちが開かれた本に目をやるなか一人の少年は男を見つめていた。初めて見るさみし

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