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美術教師の檻――「描き終わるまで帰さない」画家の執着

作品紹介

帰ろうとしたドアに、鍵がかかっていた。

「描き終わるまで、帰してあげられない」

新進気鋭の画家・柊蒼一郎(28)が、穏やかに微笑む。
新任美術教師の透也(24)は、凍りついた。

――どうして、こんなことに。

すべては、柊の「君を描きたい」という言葉から始まった。

透也は生徒の兄である柊に憧れていた。大学時代、個展で見た作品に感動していたから。モデルを頼まれて、断れなかった。

最初は普通だった。

だが、柊の視線が変わっていく。

「シャツを、脱いでほしい」
「もう少しだけ」
「君は、美しい」

ポーズ調整という名目で触れられる身体。約束の時間を過ぎても終わらないセッション。深夜2時まで続く拘束。

そして――扉の鍵。

透也は逃げる。だが、柊の執着は止まらない。

一日100回の着信。深夜まで鳴り続けるインターホン。帰宅中の尾行。校門前での待ち伏せ。

「何度も後をつけました。いつ学校を出るか、どのルートを通るか、全部覚えました」

これは、ストーカーだ。

だが、柊は泣きながら言う。

「僕は一人だった

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