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雨雲 と 曇天

作品紹介

御家の高石垣に、そびえ立つ櫓。
晴天の空に続くような 長い石階段を 手を繋ぎ歩く、飯田家の美夜姫と、その親戚筋の小藤三は 幼い頃からの許嫁だった。

『まだ 決まっていません!』
『つれないことを言うな、
美夜の山吹の小袖は お前の家の旗指物の色だろう?』
人に指摘されて 美夜の恋心に気付いた。
『小藤三様は 私の旦那様です。』

意地っ張りの 小藤三と それを無邪気に恋慕う 美夜。

『美夜は 可愛い』

婚礼を直前に控え、ハッキリと自覚した小藤三に 告げられたのは
『美夜が 柳田家の嫡男、久晴の妾になった。』という言葉。

連れ拐われ、敵の妾にされた美夜と、交渉の為に 赴いた父を騙し討ちにされ殺された小藤三。
御家の威信をかけた城攻めから 落ち延びてきたのは 山吹の小袖の美夜だった。
敵の妾、敵と通じている?
疑心暗鬼になる
『あれは 久晴の妾だ。』

恋慕う気持ちと 憎しみ、
どちらも 捨てきれない、小藤三と
今も 昔も 『山吹色』をまとう 美夜の恋。

『あの晴天へ続く 石階段を共に 登りたいのは 山吹色のあなた。』



※和風、仮想国の物語。
※別の所に掲載していたものに

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