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不思議な爺さんと愛を求めすぎる女~愛も過ぎれば毒になる~

作者: なんぷぅ

作品紹介

牛野加奈子、40歳。
彼女は「愛してる」という言葉を、肌に残る熱量で測る女だった。
一日に何回、求められたか。
昨日より今日のほうが、長く触れられていたか。
耳元で囁く声の、切実さはどうだったか。
「好き」
「愛してる」
「離したくない」
そのどれかが欠けると、胸のいちばん奥が、じりじりと音を立てて乾いていく。
不安というより、満たされない焦燥に近い。
スマホの画面を何度も更新する。
既読はついている。返信が遅い。それだけで、指先まで冷たくなるのに、身体の芯だけが奇妙に熱を帯びる。
――他の誰かの匂いがついている?
――もう私への熱は冷めた?
――私、足りてない?
耐えきれず、またメッセージを送る。
「今なにしてる?」
「誰といるの?」
「私のこと、好き?」
「……会いたい」
返事が来るまで、何も手につかない。
仕事中だろうと移動中だろうと、頭の中は彼のことで埋め尽くされ、身体の奥が疼くように痛む。
会えば会ったで、今度は離れられない。
ただ手をつなぐだけでは足りない。
とろけるように腕を絡め、視線を逃さない。
皮膚と皮膚が溶け合うほど密着し、体温ごと彼を確かめていないと、不安で仕方が

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