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舞姫 遠藤さくら(著)

作品紹介

☆☆☆☆☆

「姫様~!」冬至胃(とうじい)は、叫ぶ。「姫様どこでごじゃるか~!?」

(あちらに見えて、こちらに在らず。そのお姿は、手鞠を蹴るかのような舞うの意図から、舞姫と名付けられたそうな。)

「冬至胃~!」お花がとっても~綺麗よー。舞姫は、そこかしこに、残像を残しながらも、進む。

(それゆえに、その残像を追い駆けるのがやっとで、冬至胃は、夕方まで駆けずり回ることになる。)

「だって、こんなに、こんなにもよ~!お花のはなびらが咲き乱れているんですもの~……。」

(蹴鞠のように舞い散るはなびらの中で棚引くピンク色の着物。そのお姿は、御身可愛さとばかりの、まるまるとした子供であったそうな。)

「河原へ行っては、いけませんぞー!姫様……。」

(河原では、その前の日にごうごうと降り注いだ雨による氾濫が起きていた。)

(ぽちゃん……。雨の雫が滴り落ちては、降り注ぐはなびらと共に、そこにいた。)

「ざぶーん、ざぶーん。まるで、海の浜辺のように氾濫した河原が口をあんぐりと開いて、階下に広がりをみせている。呑み込まれたら、一貫のお陀仏だろう

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