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自分の妹だけを溺愛する婚約者様の前から家出したら、やっぱり私なしではいられなかったらしいです

作者: Rika

作品紹介

私がラークとの婚約を受け入れて、彼との関係そのものは良好であった。彼は貴族家の次期統括と言う名誉ある立場にあり、私は彼の夫人と言う立場になるのだ。気遣いもしっかりしていて、そこになんら不満はない。
 …しかしただ一点、私たちの関係を滅ぼしかねないような危険性を孕んだ問題があった。

「エリス…メリーから聞いたよ…また彼女の意見を無視したそうだね…」

「無視なんてしていません!あれは向こうの方から私の方に」

 私の抗議の声を手で制し、落ち着いた口調で小さな子供を諭すように口を開く。

「あのねエリス、何か勘違いしているようだけど、この貴族家において優先順位は君よりもメリーの方が上なんだよ。彼女は僕が心を許す数少ない人物の一人で、なにより僕の実の妹だ。君が僕の婚約者だからほかの人よりも優先してほしいという気持ちは分かるけど、こればかりはきちんと理解してもらわないと」

 …何か自分おかしい事を言っているかい?と言わんばかりの表情だ。
 そう。私たちの関係に亀裂をもたらすひとつの性質はこれだ。ラークは婚約者たる私よりも、妹たるにメリーを偏愛している。…いや、もはや

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