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A5サイズのジップロック〜致死量の絶望を飲み干し、ただ只管に生き延びた記録〜

作者: 1129

作品紹介

日常の気配が色濃く残る、ありふれた2Kの部屋。



いつもと変わらないはずのその空間で、私は茶色いカーテンを固く閉ざし、リビングのソファの下にへたり込んで泣いていた。
見上げるソファの上には、A5サイズのジップロックが置かれている。



パンパンに膨れ上がったその袋の口を開けると、中から数錠の薬が弾け飛んだ。

ザイラス、ソラナックス、サイレース、ハルシオン……。
市販薬ではない、精神を強制的にシャットダウンさせるための処方薬たち。私はシートから無感情に薬を押し出し、手のひらに乗せては、次々と胃の奥へ放り込んでいった。
これを飲めば、やっと楽になれる。その思いだけを信じて、涙を流しながら飲み続けた。

途中からの記憶はない。



ただ、後になって知らされた。あのジップロックに詰め込まれた膨大な量の薬を、私は無意識のまま、すべて飲み干していたのだと。



ぼんやりと水底のように滲んでいく景色の中で、私の時間は完全に途切れた。






——まぶしい。



次に目を開けたとき、真っ先に感じたのは、朝の寝起きのようなごく「普通」の目覚めの感覚だった。
ただ、視界に飛び込んでくる光

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